L:西国人+パイロット+ドラッガー{ | ||||||||||||||||||||
t:名称=西国人+パイロット+ドラッガー | ||||||||||||||||||||
t:要点(西国人)=エキゾチックな人材,砂避け,灰色の髪,日焼け対策された服装 t:要点(ドラッガー)=薬を静脈に入れるための管,病的 t:要点(パイロット)=パイロットスーツ,マフラー | ||||||||||||||||||||
t:周辺環境(西国人)=オアシス,巨大な港,交易路,蜃気楼,涼しい家 t:周辺環境(ドラッガー)=廃墟 t:周辺環境(パイロット)=飛行場 | ||||||||||||||||||||
*西国人は一人につきターン開始時に燃料1万tが増加する代わりに資源1万tを消費する。 *西国人は一般行為判定を伴うイベントに出る度に、食料1万tを消費する。 *ドラッガーはドラッグによる強化行為により、任意の評価を評価+1補正することができ、この時燃料2万tを必ず消費する。 *ドラッガーは予知夢行為(判定:幸運)ができ、この時燃料1万tを消費する。 *パイロットはI=D、航空機、宇宙艦船のパイロットになることができる。 } | ||||||||||||||||||||
t:次のアイドレス(西国人)=高位西国人(人),ドラッガー(職業),サイボーグ(職業),整備士(職業),猫妖精(職業),パイロット(職業),歩兵(職業),アイドレス工場(施設),観光地(施設),燃料生産地(施設),国歌(絶技) t:次のアイドレス(ドラッガー)=ウォードレスダンサー(職業),ドラッグマジシャン(職業),入院患者(職業) t:次のアイドレス(パイロット)=舞踏子(職業),名パイロット(職業),カール・T・ドランジ(ACE),瀧川陽平(ACE) | ||||||||||||||||||||
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その日、24時間の非番を使って自宅に帰っていたあるパイロットの少女は、割り当てられたアパートの自室の鍵を締めたところで、同僚の男女二人に会った。
体に多大な負荷のかかるパイロットを続けていくためには、体力・技術を鍛える訓練だけでなく、直接的な肉体強化もある程度必要になってくる。
直接的な肉体強化とは、すなわち薬物投与による強化措置であり、養成過程及び実戦配備当初における必須項目である。
薬剤投与対象については、執拗なまでに精密検査が繰り返される。あまりにも多いのでパイロット達からは面倒だと不評だが、薬物障害や後遺症の出ないように、かつこれから長く続くパイロット生活に耐えられるようにと、軍が細心の注意を支払っているお陰で彼らが助かっている部分は、間違いなくあった。
とはいえ、ドラッグはやはりドラッグ。体に対するマイナス効果が0になるわけではなく、パイロットの訓練と習熟が進むに従って、自然と投薬量は制限され、やがてほぼなくなることになる。
元々、心・技・体が揃い切っていないパイロットの生存性を上げるための処置であり、鍛えた業は強化など凌駕する、という事を帝國軍では誰もが知っているから、新米パイロット達は皆、早くドラッグなどに頼らなくていいようにと、日々訓練に明け暮れることになる。
少女はメディカルセンターを出て、今は使われていない旧施設に忍び込んだ。
精密検査には、詳細なデータを何度も繰り返し取得し蓄積することで、パイロットのその後の健康管理を効果的に行うという目的もあるのだが、それでもこんなに頻繁では疲れもする。
処方された薬物と投与器具を取り出して壁際に座り、指示通りに体へと投与する。
少し体が軽くなるような感覚。同時に、軽い倦怠感。
やはり、こんなものに頼りたくない、と思った。
投薬が終わると、少女は立ち上がる。そろそろ非番も終わり。スクランブル待機のために集合しなくてはならない。