技族が総力をあげて設計を進める中、文族率いる国民達は、カリキュラムなどを考案することとなる。 これらは玄霧藩などにも存在する現実的な医科大学と同じカリキュラムを使うことで決定。 カリヨンは歩兵国家との事で、選択式の学科にある程度の追加を増やすことで対応することとなった。 双方における医療技術に格差があってはいけないため、カリキュラムに手を加えるのには細心の注意が払われた。 以下が、そのカリキュラムの図である。 これらのカリキュラムをこなす為の講師や、実習授業を行なう際の医師等は、玄霧藩国他、海法よけ藩国やリワマヒ国と いった共和国で賛同の取れた国より希望者が派遣されることとなった。 これらの希望者には各国よりの支援が行なわれ、医療発展のために従事することが義務付けられると共に、現地での医療 活動の許可及び権利が約束される。 次いで、受験資格などの制定が進められた。その結果が以下である。 【年齢15歳以上、年齢上限、性別による制限などはなし】 【学年毎の定員は150名とし、上位一割の学生には奨学金を支給、その資金は玄霧藩国より提供される】 【但し、医科大学でのカリキュラム及び実習は、即戦力になる医師を育成する為に高い水準を求められる】 【そのため、学力・能力・適正の試験が行われ、またその要求水準も高くなるので、合格にはかなりの努力を必要とする】 これを元に、玄霧藩国ではカリキュラムが決定した頃よりカリヨン公国へ受験用の小冊子を配布。 前もって講習会を開くなど、所謂「受験勉強対策」にも励んだ。 こちらには、リワマヒ国の室賀兼一藩王より、 『リワマヒ国にはリワマヒ陸軍医科大学というのがあるので、そちらから医療教育に長けたものを選抜して玄霧藩国経由で送るようにします by室賀兼一@リワマヒ国』 という声明と共に、力強い協力があったことを此処に明記しておく。 また、カリヨン公国の医療従事者に対するOJTも検討された。 こちらについては、付属病院のほうへの再研修の形で技術的・知識的な支援を行なうとし、一から医師を作るだけでなく、医師から医師への技術の伝達を請け負う役割も持たせることなる。
文章:玄霧弦耶、雅戌
絵画:アポロ、イク、しじま 構成:アルト 協賛&感謝:募金して下さった方々 |